ヒートマックスの国際認証取得
国内では、製品の安全性確保の必要基準としてISO(国際標準化機構)の表示がよく目に付きます。一方、ISOは製品や製造環境への安全上必要とされる枠組みを定めた標準基準の指標です。ですから、国際市場へ売り込みとなるとそれだけでは不十分となります。
また、その他の安全の指標として国内にはJIS規格がありますが、このJIS規格にも拘束性はなく、任意での標準を示す安全基準にとどまります。
ところで、国際間の取引を始める際に必要となる、より高い安全認証基準があるのをご存知でしょうか。それが各国固有の『国際認証』ということになります。
弊社の製造元、ネックスウォーム社および旧ダムスコ社では、既に多数の輸出先国各国の国際認証を取得して来ております。その主要例とし、CEと命名される国際認証を少し解説してみたいと思います。
CEとは、その適用範囲がEU周辺4カ国を含め合計32カ国に及び、発足以来27年間、継続して世界の安全指標の中心となってきた国際認証のことです。かつて、欧州各国のそれまでの自国の諸基準を廃し、より高い安全基準を設け統一基準としたものです。それが、その後の欧州の産業分野の国際競争力向上に大きく貢献してきました。
厚生労働省でもCEのように強制力を持つ新たな国内安全基準を検討中です。一方、日本には戦後70年間自由なモノづくりから高い実績を上げてきた風土があり、そこに高い基準の新たな枠を導入するのは簡単ではありません。
以上の経緯から、ネックスウォーム社のフィルムヒーターは、EU、米国、カナダ、ロシアなど、主要な取引先国を中心に多様な国際認証を取得し、製品の安全性に対する高い評価を得ています。